読売巨人不動の四番打者岡本選手のバッティングについて解説していきます!
2018年シーズンには、打率.309・33本塁打・100打点の記録を残し、プロ野球史上最年少で、3割・30本・100打点を記録しました。
さらに、2019年シーズンでは、開幕4番を務め、2018年シーズンに続き、31本の本塁打を放ち、二年連続本塁打30本越えの記録を打ち立てました。
そんな、若き巨人の大砲の、バッティングフォームについて解説していきます。
岡本選手が大きく飛躍するきっかけとなったのは、当時打撃コーチを務めていた二岡コーチとの出会いでした。
目次
二岡コーチとの出会い
高卒で入団してから2017年シーズンまでは、ほとんど1軍での出場はなく苦しんでいた岡本選手でありますが、当時の巨人のコーチを務めていた二岡コーチの指導を受け、進化を遂げていきました。
2017年までの岡本選手と2018年以降の岡本選手の大きな違いは、構えてから降り出すまでのバットの動きにあります。
構えてから振り出すまでに無駄な動きが多かった。
二岡選手が岡本選手に指導したのは、「スイングまでの無駄な動きをなくせ」でした。
岡本選手いわく、飛ばそう飛ばそうとしすぎて、余計な力が入り、振り出すときに、無駄な動きが入って、一軍のピッチャーの球に対応できていなかったようです。
トップの位置からバットが出てこず、ストレートに詰まることが多かったようです。
こちらは、2015年シーズンの岡本選手のバッティングフォームです。
下半身は、どっしりしていて、問題ないのですが、上体のグリップの位置に注目してください。振り出すまでにかなり大きく動いています。
グリップの弧がすごく大きいのがわかると思います。
ホームラン量産・打率飛躍的にアップの秘訣は、グリップの位置にあり!
一軍のピッチャーのボールに対応できていない岡本選手を見て、二岡コーチが掛けたアドバイスは、グリップを下げて、バットを立てなさい。でした!
トップを作らずそのまま振り出す。
野球業界では、トップを作りなさい。という指導は、よく聞くと思います。しかし、岡本選手は、トップを作る際、全く手を引きません。

あくまで、トップというのは、体重移動をする際に、勝手に作られるものです。手を引いて自分で作りに行くと、動きが大きくなります。
グリップを下げ、バットを立てる。
二岡コーチが岡本選手に指導し、劇的に変わったのがこの指導です。
構えが違うだけでこれだけ飛躍的に打率が向上したのです。
構えが違うだけで、手の動く距離が、格段と減っているのが、わかると思います。
相手ピッチャーのレベルが上がれば上がるほど、無駄が多いスイングでは、対応出来なくっていきます。
2018年シーズン本塁打量産
二岡コーチからの指導をものにして、2018年シーズン本塁打30本の大台を超えました。
さらに、打率も三割越えと、確実性も増していきました。
こちらが、2018年シーズンの岡本選手です。
2015年シーズンと比べ、バットが遠回りしないようになっているのがわかると思います。
さらに、構えの時点で、グリップの位置が2015年と比べると拳一個分ほど下がっているのがわかると思います。

まずは、今の自分を把握する
岡本選手は、トップの作り方に問題がありましたが、バッティングフォームは、百人いれば、百人違うので、自分で、動画など撮ってみて、自分の今のバッティングフォームを把握することをまずは、おすすめします。
自分が今打てない原因は、どこにあるのか?それを知っている選手は、修正能力も高いです。

まずは、構えを見直してみる。
自分の、バッティングフォームを知ることができたら、まずは、構えを変えてみましょう。
岡本選手のように、構えを変えたところからよくなることも多々あります。まずは、構えを変えてみるところから始めていきましょう!
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