「おいセカンド!もっと声出せよ!!」
少年野球の現場では、今もこのような怒号が飛び交っているのでしょうか。
僕が少年の時はそうでした。
僕は大きい声を出すのが得意ではなかったので、何回も言われました。
「なんで声出さないの?」
「声出さないのはやる気ないからだろ」
監督やコーチに言われるのはもちろん、うるさい親御さんまで言ってくる人はいました。
なぜ古い野球界はいつまでも声にこだわるのでしょうか。
今回は、声を出す本来の目的について考えていきたいと思います。
野球の声は3種類ある
声の種類には大聞き分けて3つあります
・仲間を褒める励ます声
・プレーの確認を取り合う声
・状況を伝える声
少年野球の現場で言われる「声」というのは、
「バッチコーイ!」
「ナイスバッティン!」
「ナイスピッチ!」
このようなものばかりです。
つまり、少年野球でフォーカスされる”声”とは「仲間を励ます声」ばかりなのです。
これに加えて「バッチコーイ!」で少年野球の声は完成です。
指導者はチームの現状を認めることを恐れている
仲間を励ます声は、雰囲気を盛り上げるという意味では大変効果的だと思います。
しかし決して連発するような内容ではありません。
それなのになぜ、指導者は子供達に声を連発させるのか。
しんとした雰囲気が嫌だから、無理やり声を出させようとしているのです。
暗い雰囲気のように、無理やり声を出させないといけないチームの状況には問題があります。
子供達は楽しくなったら自然に盛り上がるはずだからです。
それなのに盛り上がらないということは萎縮しているのです。
チーム状況どういった状況なのでしょうか。
勝利至上主義であったり、スパルタ指導なのではないでしょうか。

時には、負けた原因を「声が出ていなかったから」とまで言う指導者もいます。
そんなことあるわけないでしょう。
負けたのは、打てなかったからであり、捕れなかったからです。
それを声のせいにするとは、都合がいいですね。
無理やり声を出させても、子供達の死んでる顔は変わりません。
たとえ声を出させたとしても、そういったチームの雰囲気って変なんですよね。
なんか人工的と言いますか。
そんな環境で無理やり声を出したところで、いい雰囲気は生まれませんし、一番大事な選手の集中も生まれません。

声はプレーをするためにある
声を出すことによって、気持ちが明るくなるとか気合いが入るという効果があることも十分承知しています。
しかし声を出す本来の目的は、プレーをするためです。
野球をするために声を出すのです。
それに当たるのが、
・プレーの確認を取り合う声
・状況を伝える声
です。
プレーの確認を取り合う声
「ランナーは1・2塁!この後はセカンドでゲッツーね!」
「ツーアウト!近いところでアウトにしよう」
「ランナー二塁!外野はバックホームな!」
このように事前に「この後のプレーをどうするか」と打ち合わせをするために声を出すのです。
ここで確認をとっておかないと、アウトカウントを忘れていたり、ベースに投げようと思ったら誰もいないなんてこともありえるのです。
状況を伝える声
「オーライ!俺が捕る!」
「ランナー走ったぞ!」
このような声は状況を伝える声です。
これは今起きていることを連絡する声です。
フライが上がったとき、誰が捕るか声を出して意思表示しないと、ぶつかってしまいます。
またボールを捕る人はランナーを見ることはできません。
だから周りが伝えてやらないといけないのです。
意味のある声を
以上のような目的を達成するために声を出すのです。
雰囲気とか気合いを入れるとかも大事ですが、優先度は低いです。
声を出す本来の理由は、野球のプレーをする上で必要だからです。
よって私は「声」を履き違えているおかしな指導者が言う「声」は出す必要はないと考えます。
たとえ静かな雰囲気のチームでも、フライが上がった時に「俺が捕る!」
ランナーが走った時に、「ランナー走った!」
と言えれば何も問題はないのです。
そこをないがしろにして、ワーワー声を出すことに注力するのは間違っています。
「声を出すと勝てる」と言うのなら、なぜプロ野球やメジャーの選手は声を出さないのですか?
私は静かで落ち着いた環境の方が、集中できると思います。
声を出せと言われてもあまり気にしなくていいと思います。
声を出さないと怒られるチームにいる方は、上手くなりましょう。
バッティングと守備が誰よりも上手くなれば、声が大きい小さいの前に試合に出ることができます。
僕らは声を出すためではなく、打つため、投げるため、捕るために野球をやっているのです。
頑張ってください。応援しています!
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