インナーゲーム

野球が上達しないのはセンスが原因ではない。フォームを意識しすぎている。

野球がなかなか上達しない選手やお子さん、もしくは自分。

そういう選手に限って、めちゃくちゃ頑張っているのに上達しないのは辛いことであります。

安心してほしいのは、上達しないのはセンスがないからではありません。

頑張りすぎ」に原因があります。

 

今回はその説明をインナーゲームを元に解説していきます。

 

野球界では全く言われない常識から外れた考え方なので、理解し難いたいと思いますが、私は自らの経験からも正しい考えだと確信しています。

 

 

体の内側に、やかましい上司を飼っている

上達しない選手に、問いかけたいことがあります。

それは、

自分自身の中で、会話していないか?

ということです。

 

「ああ、今のはだめだ…」

「何やってんだ俺、もっと腰を落とせって言っただろ!」

「もっと、もっと肘を上げることを意識しろよ!」

 

こんなふうに心の中で対話しているのではないでしょうか。

はい。うまくいかない選手は100%やっています。

自分自身に語りかけているのです。

 

まるで指導者に言われたことを録音して、脳内で連続再生するかのごとく自分に言い聞かせているのです。

悪い例になると、

なんで俺はこんなこともできねえんだよ!

と自分を責めるようにもなります。野球が嫌いになる原因にもなります

 

ほんと、うるせえ上司を飼っているようなものです。

 

二人の自分。セルフ1とセルフ2

さて、選手は自分自身に語りかけているようですが、誰が誰と喋っているのでしょうか。

それは、と、自分自身です。

自分自身に語りかけるということは、人は「私」と「自分自身」を明確に区別し、認めているということです。

 

ここでいう「」とは、うるさい上司であり、「自分自身」に命令を下す存在です。プレー結果の良し悪しも判断します。

 

自分自身」とは、命令の実行者です。

インナーゲームの著者である、W・T・ガルウェイ氏は、

「私」をセルフ1と名付け、

「自分自身」をセルフ2と名付けました。

 

僕らの中にはセルフ1とセルフ2がいるのです。

 

このセルフ1とセルフ2の関係が全ての鍵を握っています。

 

[参考記事:インナーゲーム、セルフ1・セルフ2とは]

 

自転車に乗るとき、自分自身と対話するであろうか?

さて、具体的な例をみてみましょう。

練習でバッティングを始める前の様子です。

 

セルフ1が登場し、セルフ2に命令をします。

セルフ1 

さあ今日も練習だ。今日こそ肩を開かずに、軸足に体重を残して打つぞ!

 

さあ、トスバッティングのトスが投げられました。

 

セルフ1 

肩を開くな!開くな!

 

セルフ1は連呼します。

セルフ1の口調は、ほおっておくとセルフ2はすぐにでもサボる奴だと言わんばかりの命令です。

 

下手な選手は、このようなやりとりを脳内でやっているのです。

そしてセルフ2を縛ることが、多くの選手を下手にしている要因です。

 

セルフ2は精神の無意識部分や、神経システムも含まれています。記憶にも非常に長けています。

 

いい例は自転車です。

5年ぶりに自転車に乗ったとしても、何も意識することなく簡単の乗れるはずです。

それはセルフ2が覚えているからです。

自転車を乗る際に、

「右足に力を入れろ!」

「もっとバランスをとれ!」

なんて意識しませんよね。

 

何も考えず、体が勝手にやってくれるはずです。

まさにこれがセルフ2です。

 

同じように、一度ボールを打つ体験を得たら、セルフ2はずっと覚えてくれています。

 

セルフ2はセルフ1の命令システムとは比べ物にならないほどの優れた実行システムが備わっているのです。

 

いわゆるゾーンと呼ばれるのは状態は、セルフ2に任せたプレー状態のことをいうのです。

何も考えていないように見える選手がうまいのは、セルフ2を上手に使っているからです。

 

 

自身に語りかけるセルフ1が強い選手は、頰は強張り、手首や腕には力が入り、スムーズな動きはできていません。

このようにして、「考えすぎ」「頑張りすぎ」は筋肉同士を邪魔させてしまうのです。

結果として、うまくいかないので、選手もっと野球が楽しくなくなります。

 

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ただボールを観ることを意識。あとは身体に任せよう。

セルフ1を黙らせ、セルフ2にプレーしてもらうためにやってもらいたいのが、ボールを観ることだけを意識して練習することです。

トスバッティングでもいいので、ボールの縫い目を観ることだけに集中してください。

フォームや打ち方はどうでもいいです。

ボールにバットの芯が当たるかどうかも、全てセルフ2に任せましょう。

「失敗してもいい」

絶対にそう思ってやってください。

自分は打とうとしなくていいのです。

 

ただ、ボールを観るだけ。バッティングはセルフ2(無意識)がやってくれます。

大切なのは、セルフ2を信頼することです。

 

そして、感情を交えずに、「観る」ことを習得しましょう。

「今のフォームがよかった」「今の打球はよかった」と判断するのではなく、

今の打球はどこに飛んで行ったか、どのように飛んで行ったかと、客観的に判断しましょう。

 

少しでも、いらないことを意識すると、セルフ2の集中状態は途切れます。

 

これが「頑張りすぎ」の解決策であり、この状態で練習していけば確実にうまくなります。

 

野球界では全く言われない常識から外れた考え方なので、理解し難いでしょうが、一度やってみてください。選手たちのプレーは激変します。

 

何より最高なのが野球が楽しくなることです。

 

 

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