調べてるみると野球のスランプ脱出法は色々あります。
・逆の打席でスイングする
・早打ちをする
・バットを逆手でもつ
・アッパースイングにする
僕もスランプの多い選手でした。
そんな僕から言わせてもらえば、上のどのスランプ脱出方法も全然意味ありません。
スランプは深まるばかりでほとんど改善されません。
もっともっと大事なことが抜けています。
僕のような、あれこれフォームなどを細かく考える選手はスランプの回数が多いです。
今回はそんな選手に向けて、一番効果のあるスランプ脱出法をお伝えします。
そもそもボールを観てる?
いろんな練習やフォームを試しても、なかなか打てるようにはならないスランプ選手…
そんな選手達には決まって共通点があります。
それは、
ボールを観ていません
え?と思いますよね。
ボールをみずにどうやって打つんやと。
そうなんです。
打てない選手ほどボールを見ているつもりで、全然観えていないんです。
ボールを「観る」と「見る」
ボールを「見る」ことなら誰でもやっています。
野球をやったことのない人ですらできます。
バッティングにおいて一番大切なのは、ボールを「観る」ことです。
「見る」ではなく「観る」です。
観るというのは観察に近い感覚です。
ぼんやりと見る「見る」とは違います。
観るためには集中していないといけません。
他のことを考えながら、ボールを観えるなんてことは絶対にできません。
どうでしょうか。バッティングの最中、他のことを考えてはいないでしょうか。
フォーム、結果に対するイライラ、うるさい監督。
それではボールはまず観えていません。
逆に、過去の調子のいい時にボールが止まって観えたことはないでしょうか?
ボールに集中している感覚とはあれのことです。

フォームを意識しながらボールに集中することなど不可能
スランプの選手はあれこれ考えます。
「肘を畳んで打とう」
「体を開かずに打とう」
「テイクバックを大きくとろう」
そんなことを考えながら、コンマ何秒のボールを打つことは絶対に不可能です。
324+9857を計算しながら、自分の家の住所を言ってみてください。
無理ですよね。
つまり、スランプの人はこのようなことを野球でやろうとしているのです。
まずは、ボールを観ることからやり直しましょう。
バッティング練習の打席で、
「自分はボールが観えているか」
「自分はどんなふうにボールが観えているか」
まずはそれを確かめてください。
人それぞれ、いい感じにボールが観えるようになるコツがあります。
僕の場合は、ボールに興味をもつという感覚でした。
「どんなボールなんだろう」
そう思いながら、観察に近い感覚でボールを観ると打てるようになりました。
「ボールを見よう!ボールを見よう!」と力んではいけません。
ただボールを観察するのです。
それがボールに集中しているということです。
ただボールを観て、打つだけ
真面目な選手ほど、バッティングを難しく考えすぎです。
ボールを観ましょう。そしてバットを振りましょう。
シンプルなことです。
自分が「どんなふううにボールが観えているか」だけに注意を向けましょう。
スランプの今はフォームや打ち方など気にすればするほど、集中から遠ざかります。
ボールに集中ができて、打てるようになってくると、自然といいフォームにもなってきます。フォームは後からついてくるのです。
まとめ
・スランプの選手はボールが観えていない
・ボールが観えていないのは、他のことを意識していてボールに集中していないから
・自分の感覚を対話しながら、ボールを観察する練習をしよう
スランプの時期はあれこれ考えてしまいます。考えれば考えるほど、バッティングからは遠ざかります。
ボールをよく観て、バットを振る。これをやるだけです。
明日からの練習では、自分はボールを観えているか確認しましょう。
きっといい方向に改善します。
⇒【ゾーンやフローに入る方法】

[参考図書]