スランプの最中というのはとても苦しいものです。
僕もスランプの多い選手でした。
「なんで打てないんだ……」
「レギュラー外される……」
「もう一生できる気がしない……」
プレーをするほどイライラは募り、野球がだんだん嫌になってきます。
何を試しても全くダメで、まるで暗闇をさまっている気分。
今回はそんなスランプにはまっている人に向けて、スランプを脱する方法をお伝えします。
スランプの原因はボールが観えていないこと
そもそも、スランプの原因はボールが観えていないことにあります。
そうなんです。スランプの原因はフォームではありません。
ボールが観えていないからです。
野球の打てるか打てないかを決めるのがフォームだとしたら、なぜ体育の授業で初心者でもカっ飛ばす奴がいるのでしょうか。もちろんフォームはめちゃくちゃです。
野球のバッティングで一番大切なのは
ボールを観ることです。
スランプの選手はフォームや打ち方のことばかり気にし、ボールに対して全く集中していないのです。
837+923の計算をしながら、昨日の晩御飯を言ってください。
無理ですよね。
スランプの選手は野球でこのようなことをやろうとしているのです。
野球はもっとシンプルなものです。
ボールを観て、打つ。
難しく考えるのをやめて、それに集中しましょう。
イライラが集中を妨げる
バッティングで一番大切なのはボールを観ること。つまり集中だということはわかりました。
しかし、その集中をするためには、イライラしたり悲しんだりするのはNGです。
スランプの選手は悪い結果を見るたびに、あれこれと自分の頭の中で対話します。
「肘の角度がダメだ。」
「もっと腰を低く」
「なんでできないんだ!」
そんなことばかりを考えて、一番大切な目の前のボールのことを全然観ていないのです。
感情的になった状態でいいプレーをすることは不可能です。
まずはスランプでイライラしたり悲しんだりすることをやめましょう。
そして、目の前のボールのことのみを観察しましょう。
結果に対して、いちいち自分でフィードバックを下す必要もありません。
それはしっかりと脳が、次はもっと上手くやるために記憶しているのです。
「今のはこうだ」
「もっとこうしよう」
そんな対話は「一番大切なボールを観ること」から遠ざかってしまいます。

まとめ
・スランプの選手は、あれこれ考えてボールを観るということを忘れている
・ボールを観る=集中
・イライラが集中の邪魔をする
スランプの原因はフォームではありません。もっと大切なボールを観るということをおろそかにしているからです。
明日からの練習では、
「自分はボールを観ているか」
「どんなふうにボールが観えているか」
これを確認しながらやっていきましょう。
必ず改善します。
[参考図書]