守備で一番大事なのは、一歩目です。
バッターがボールを打った瞬間に踏み出す一歩目。
一歩目のスタートをきる早さで、守備範囲は大きく変わってきます。
一歩目が早い選手は、まるで打つ前から走り出しているように見えます。
一歩目が早い人と遅い人。
その差はなんなのでしょうか。
その一歩目を踏み出す判断は、反射神経によるものなのでしょうか。
今回は、反射神経が悪くても、いい一歩のスタートをきる方法をご紹介します。
⇒【劇的に変わる守備のやり方】
テニスのスプリットステップを使おう
テニスにスプリットステップというフットワークがあります。
相手がサーブを打つ瞬間に、ポンっと一瞬小さなジャンプをして着地と同時に一歩めを踏み出すステップです。
こちらをご覧ください。
テニスのサーブは時速250キロもあります。
野球の守備よりもよっぽど短い距離で、よっぽど速い球に対応してなくてはいけません。
テニスの選手はスプリットステップを使って速い球に対応しているのです。
しかし、野球界でスプリットステップを知っている人はあまりいません。本能的に実践しているプレーヤーはいますが、指導されることはまずありません。
言われるのはただ、
「いつでも動けるように構えろ!」
「しっかり集中しろ!」
と意味不明なものばかりです。
野球よりも1歩目が大切なテニスの選手が使っていて、野球の選手が使わないのはおかしいでしょう。
スプリットステップが優れている理由
両足に均等に体重がかかっている
スプリットステップが一番速くスタートをきれる理由は、ジャンプをして着地した後に両足に均等に体重がかかっているからです。
野球の守備はテニス同様、360°どこにボールが来るかわかりません。
前なのか後ろなのか、右なのか左なのか。
どちらか片足に体重がかかっていては一歩目のスタートが遅れます。
両足に均等に体重がかかっていることで、全方位に対応できるのです。
「動」から「動」
一般的な守備の構え方というのは、腰を低くしてドシッと構えるというものです。
つまり止まっている状態「静」であります。
しかしスプリットステップは「動」の状態で準備をしています。
「静」から「動」
ではなく
「動」から「動」なのです。
圧倒的に「動」から「動」のスピードのほうが速いです。
スプリットステップ やり方
もう一度、動画をご覧ください。
スプリットステップをやるタイミングはバッターがボールを打つ直前です。
ボールを打つ瞬間に着地しましょう。
そして軽くサッとジャンプした後、着地をすると同時にスタートをきりましょう。
まとめ
・野球の守備はテニスのスプリットステップを使おう
・スプリットステップは360°全方向に対応できる
・スプリットステップは「動」→「動」なので反応が早くなる
一歩目が遅いのは反射神経が悪いからではありません。
人体の仕組みに沿った早い反応をできる方法があるのです。
何日か練習すれば無意識でできるようになります。
これを使えば、今まで遅かった守備の一歩目のスピードも大きく変わるでしょう。
ぜひ試してみてください!
⇒【守備のスランプ脱出法】